1970年の大阪万博の跡地に広がる万博記念公園は、現在260万平方メートルの総合公園として整備されています。
季節ごとに市民の憩いの場として利用されています。
特に秋にはこの公園内で一万本以上の樹木が紅葉し、大阪でも有名な紅葉スポットとなり多くの人々が訪れます。
今回は大阪万博記念公園における紅葉の見ごろや見どころ、アクセスなどの情報をご紹介します。
万博記念公園の紅葉の見ごろは?
紅葉の見ごろは、10月中旬から12月上旬にかけてです。
公園内には20種以上の樹木が紅葉し、それぞれの木が異なる時期に紅葉します。
各エリアでの紅葉のピーク時期と対応する樹木についてご紹介します。
最も早い紅葉は、10月中旬からソラードエリアで見られるギンドロの紅葉です。
それに続き、千里橋通りや国立民族学博物館前ではケヤキの紅葉が、自然観察学習館ではアメリカフウの紅葉が楽しめます。
11月になると、プラタナスやカエデの葉が色づき、西大路通り、ビオトープの池、ひょうたん池、日本庭園が紅葉の名所となります。
モミの池ではメタセコイアが紅葉し、12月上旬まで美しい景色を提供してくれます。
万博記念公園の紅葉の見どころは?
1970年の万博の後、万博記念公園内で樹木を植えて自然の森を再生する取り組みが行われました。
現在、園内にはいくつもの「森」があり、鳥や虫たちの生息地として自然観察路も整備されています。
万博記念公園モミジの滝
特におすすめの紅葉の見どころスポットとして、モミジの滝があります。
このエリアは公園の西側に位置し、自然文化園となっており、ヤマモミジ、コハウチワカエデ、メグスリノキ、アメリカフウなどの樹木が紅葉しています。
また、ソラードから見下ろすと、紅葉した木々が美しい景色を作り出しています。
万博記念公園ソラード
さらに、公園内のソラードには展望タワーがあります。
これは万博公園の森の観察路で、森の中層を歩けるようになっています。
展望タワーからは自然文化園全体と美しい紅葉した森を一望でき、特別な角度から木々の美しさを楽しむことができます。
万博記念公園西大路通り
万博記念公園の紅葉を楽しむ際には、西大路通りも見どころの一つです。
万博記念公園の西入り口から、すぐの位置に西大路広場が広がっています。
この広場から、公園の中央に続く直線の幅広い道路が西大路です。
この石畳の通りには、両側に260本のプラタナスが植えられています。
秋になると木の葉が鮮やかな黄色に変わり、美しい散歩道になります。
このプラタナス並木は全長360メートルあり、道路の終わりにはせせらぎ広場の池の噴水が見えます。
万博記念公園の日本庭園
また、万博記念公園内での紅葉スポットとして、日本庭園も見どころの一つです。
この庭園は公園の北側に位置し、万博が開催された際に日本の文化を紹介するために建設された政府出展の公園です。
庭園は西から東へ向かうにつれ、様式が古代から現代へと変化する特徴的な構造を持っています。
庭園内には、秋に紅葉するカエデの滝があり、東側のハス池周辺ではトウカエデが美しい紅葉を見せています。
また、庭園内には二つの茶室、汎庵と万里庵があり、紅葉の季節には特別に公開され、庭園に入ることができます。
万博記念公園の自然観察学習館周辺
自然観察学習館周辺も必見のエリアで、自然文化園の中央に位置し、アメリカフウの木々が植えられています。
これらの木々は秋になると美しい紅葉を楽しめ、周囲にはイチョウやドウダンなどの木々が黄色く染まり、美しい森の景色を提供します。
万博記念公園の紅葉かかる費用は?
公園の入場料は大人一名について250円で、小中学生は70円です。
入場料には日本庭園も含まれています。
博物館や民芸館は別途料金が必要ですが、その他の施設は追加料金なしで利用できます。
自然観察学習館への入場は無料です。
万博記念公園の紅葉の混雑具合は?
万博記念公園の営業時間は、午前9:30から午後5:00までで、最終入園は午後4:30になります。
10月と11月は毎日開園していますが、12月以降は毎週水曜日が休園日となり、水曜日が祝日の場合、翌日の木曜日が休園日になります。
この公園は広大な敷地を持っているため、混雑はあまり起こりません。
紅葉のライトアップは行われていないため、最終入園時間である午後4:30までに紅葉を楽しむことがおすすめです。
万博記念公園へのアクセスは?
万博記念公園の紅葉へのアクセス情報を提供いたします。
この公園は非常にアクセスが簡単で、広大な駐車場も完備されていますので、車での訪問も便利です。
車の場合
車で訪れる場合、中国自動車道名神高速の吹田ICから約5分で到着します。
名神高速の北側にある太陽の搭が目印で、出口を間違える心配はありません。
万博記念公園内には約4,300台分の駐車スペースがあります。
平日は最初の2時間が400円で、その後1時間ごとに200円増加し、4時間以上は最大1,000円となります。
土日祝日は最初の2時間が600円で、その後1時間ごとに300円増加し、4時間以上は最大1,500円です。
電車の場合
電車で訪れる場合、大阪モノレールの「万博記念公園」駅または「公園東口」駅が最寄り駅で、どちらからでも徒歩5分で公園にアクセスできます。
大阪モノレールには大阪地下鉄御堂筋線の「千里中央」駅、大阪地下鉄谷町線の「大日」駅、京阪本線の「門真市」駅、阪急線の「南茨木」、「山田」、「蛍池」の各駅から接続できます。
最も近い「千里中央」駅からモノレールで約5分で「万博記念公園」駅に到着し、その他の駅からも20分以内でアクセスできます。
新幹線で来る場合、新大阪駅から地下鉄御堂筋線で「千里中央」駅に移動するのが便利です。
大阪空港からは大阪モノレールの「大阪空港」駅から直通で行けます。
関西国際空港からは南海電鉄の「関西空港」駅から「なんば」駅へ、その後地下鉄御堂筋線で「千里中央」駅を利用することができます。
バスの場合
また、市内からは近鉄バスと阪急バスが「万博記念公園駅」の停留所まで運行しています。
近鉄バスはJR茨木駅から約20分でアクセスでき、料金は220円です。
万博記念公園の紅葉を楽しむ際のおすすめの服装は?
万博記念公園で紅葉を楽しむ際、寒さ対策としてマフラーや大判のストールがおすすめです。
首にかけるだけでなく、背中に広げて寒さをしのぐことができますよ!
大阪市内に位置するため山岳地域ではないですが、秋の冷え込みに備えて暖かなアイテムが役立ちます。
美しい紅葉の景色を楽しむ際、カメラを持参し、パノラマ写真を撮るために三脚を持参するのも良いアイデアです。